[北京/上海 24日 ロイター] - 中国国家衛生健康委員会の報道官は24日、新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒を緩めることはできないと表明、海外からの入国者による感染や散発的な感染のリスクが残っているとの認識を示した。
湖北省の衛生健康委員会はこの日、同省の移動規制を州都の武漢市を除き25日に緩和すると発表。武漢市の封鎖措置も4月に緩和される。
ただ中国国家衛生健康委員会の報道官は会見で「予防・管理対策をまだ緩和するわけにはいかない」と発言。
会見に同席した北京大学第一医院の王貴強・主任医師も、初期の分析結果では、新型コロナの感染期間は重症急性呼吸器症候群(SARS)やインフルエンザより長いと指摘した。
中国の感染者の全体リストには、無症状の患者や発症前の患者が含まれていないため、ソーシャルメディアでは移動制限が緩和されれば新たな感染拡大が起きるのではないかとの懸念が浮上している。
ただ中国疾病予防・管理センターの幹部は会見で、そうした患者も隔離されているため、新たな感染源となることはないとの認識を示した。