[ワシントン 1日 ロイター] - 米民主党のペロシ下院議長は1日、財務省に対し、議会が先週承認した航空会社の人件費に充てる250億ドルの現金支給について、遅滞なく実行するよう求めた。
ペロシ氏は電話記者会見で「(現金は)航空会社の従業員に直接行き渡る。遅滞は望ましくない」と述べた。
主要な航空労組や一部の航空会社幹部は、支給条件として過度なワラントや株式を財務省が求めることを懸念。同省は3月30日、航空各社に対し、支給申請の一環として金融商品を提示するよう要求した。
財務省からは今のところコメントを得られていない。
法案では250億ドルの融資について、株式、ワラントといった納税者への金融的な補償を求めているが、実際に補償を求めるかどうかはムニューシン財務長官の判断に委ねられている。
10万人超の客室乗務員を代表する労組グループは1日付の書簡で、250億ドルの支給条件でワラントや株式を求める権限を行使しないようムニューシン長官に要請した。