[バチカン市 13日 ロイター] - ローマ教皇フランシスコは13日、新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(封鎖)を背景に家庭内暴力が増加していることを受け、社会は女性の被害者を援護しなければならないと訴えた。
キリスト教の復活祭明けの休日であるイースターマンデーに寄せて発表した講話で述べた。
教皇は、医師、看護師、警察官、刑務官など社会の危機克服に貢献している第一線の女性のほか、子どもや高齢者、障害者を家庭で助けている女性を称賛した。
しかし、「(この女性たちは)共同生活の中で、暴力の犠牲となる場合がある」と述べ、社会が支えるよう呼びかけた。
米国では全土にわたり、家庭内暴力への救済要請の連絡が増加しているとの報告があるほか、スペインでは封鎖開始から2週間でオンライン相談窓口への連絡が270%増加した。
一方イタリアでは公式の家庭内暴力件数が急減している。ただ、支援団体は、封鎖で被害者が連絡できない状況に置かれているため、とみている。