[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国時間の原油先物はまちまち。米WTI原油先物は約18年ぶりの安値圏で推移した。石油輸出国機構(OPEC)による石油需要見通しの下方修正が重しとなる一方、欧州の一部で新型コロナウイルス抑制措置緩和の動きが見られることが下支えした。
北海ブレント先物 (LCOc1)の清算値は0.13ドル(0.5%)高の1バレル=27.82ドル。米WTI原油先物 (CLc1)は横ばいの19.87ドル。2002年2月以来の低水準を維持した。
トレーダーによると、欧州の一部でロックダウン(都市封鎖)解除が検討されているため、燃料需要が回復する可能性があるという。
一方、OPECはこの日、新型コロナの流行に伴う「歴史的なショック」を理由に、2020年の世界石油需要見通しを下方修正した。下方修正は2度目だが、一段の引き下げもあり得るとの見解を示した。[nL3N2C43KE]