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中国大使、トランプ米大統領を暗に批判 「根拠ない非難」

発行済 2020-04-22 09:55
更新済 2020-04-22 10:00

[ワシントン 21日 ロイター] - 中国の崔天凱・駐米大使は21日、一部の政治家が新型コロナウイルスを巡り「根拠のない非難」に躍起になり、科学的な情報から注意をそらしていると主張し、トランプ米大統領を暗に批判した。

崔大使はブルームバーグ主催のウェブ配信イベントで、中国の新型コロナ対応も擁護した。

大使は「私が懸念しているのは透明性の欠如だ。それは科学や治療の面ではなく、特に米国での一部の政治的な動向におけるものだ」と発言。

「一部の政治家は、汚名を着せることや根拠のない非難に夢中になっており、科学者の見解にほとんど注意が向けられていない」と述べた。憶測やうわさを報道しているとしてメディアも批判した。

ホワイトハウスはコメントの要請に応じていない。中国大使館は、崔大使の発言がトランプ大統領を念頭に置いたものだったかとの質問に回答していない。

トランプ大統領は前週、新型コロナの発生源が中国湖北省・武漢市の研究所だったかどうかを調査していると明らかにした。また、中国が公表している死者数に懐疑的な見方を示すとともに、世界保健機関(WHO)を「中国寄り」と批判し、資金拠出の停止を表明した。

崔大使は中国の新型コロナ対応について、1月初めに米政府やWHOと電話協議を行ったほか、ウイルスに関する会見も毎日行うなど、オープンな対応をとってきたと説明。

「中国は透明性を確保するため最善を尽くしている。(情報を)発見し、学ぶと同時に共有している」と主張した。

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