[北京 22日 ロイター] - 中国民用航空局(CAAC)は22日、4月の航空旅客数(21日時点)が前月に比べ7.9%増加したと発表した。ただ、旅客数の水準は前年同月の29%に過ぎず、航空業界の回復力が弱いことを示している。
4月の1日あたりの便数は1%増の6586便で、新型コロナウイルス感染拡大前の42%にとどまる。
国際航空運送協会(IATA)は21日、中国国内便数は2月中旬から3月第1週にかけて増加した後、頭打ちになっていることを指摘。「座席利用率が低いことから、実需は極めて弱いと考えられる」とした。
一方CAACによると、4月20─26日の1週間の貨物便は感染拡大前からほぼ倍増し、1989便となった。このうち939便は旅客機が転用された。感染拡大前は週あたり1014便だった。
中国は前月、サプライチェーン安定化のため国際貨物便を増強する方針を示していた。