[ドバイ 22日 ロイター] - イラン革命防衛隊は22日、同国初の軍事衛星の打ち上げに成功したと表明した。
国営テレビは、軍事衛星「ヌール(光)」は中部の砂漠から今朝打ち上げられ、地上から425キロメートル上空の軌道に乗ったと伝えた。
革命防衛隊はウェブサイトで、3段式ロケット「カセド(メッセンジャー)」を使って軍事衛星を打ち上げたと説明したが、技術面の詳細は明らかにしていない。「カセドは固形燃料と液体燃料の両方を使っている」という。
米政府当局者は、衛星を軌道に乗せるために利用した長距離弾道技術が核弾頭発射にも利用される可能性があると懸念している。
一方イランは、衛星技術開発は弾道ミサイル開発の隠れみのだという米国の主張を否定し、核兵器開発を目指したことはないとしている。
あるアナリストは、イランが今回の軍事衛星打ち上げを抑止力として利用しようと考えていると指摘。「したがってこれで戦争が起きるわけではないし、米国もイランもそうした余裕はない」と述べた。
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