サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

トルコ中銀が再び100bp利下げ、危機対応にリラ相場犠牲

発行済 2020-04-23 00:41
更新済 2020-04-23 00:45
© Reuters. トルコ中銀が再び100bp利下げ、危機対応にリラ相場犠牲

[イスタンブール 22日 ロイター] - トルコ中央銀行は22日、政策金利の1週間物レポレートを100ベーシスポイント(bp)引き下げ、8.75%とすることを決定した。中銀は利下げで通貨リラ相場に一段の圧力がかかることは認識しながらも、新型コロナウイルス感染拡大のほか、原油価格の急落による影響に対応していく姿勢を示した。

利下げは8会合連続。主要政策金利は1年足らずの間に合計1525bp引き下げられた。今回の会合についてロイターが実施したエコノミスト調査の予測中央値は50bpの利下げ。予測下限は100bpの利下げ、上限は金利据え置きだった。

中銀はこのほか、翌日物借入金利を8.25%から7.25%に、翌日物貸出金利を11.25%から10.25%に引き下げた。

中銀は声明で、新型ウイルス感染拡大を受け貿易、観光業、内需に影響が出始めたとし、市場が機能し信用が行き渡っていることを確実にすることが「必要不可欠」とした。

その上で、エネルギー価格の世界的な低下を受け国内のインフレ期待は低下していると指摘。中銀は年末時点のインフレ率は8.2%と予想しているが、これを下回る公算が大きいとの見方を示した。

© Reuters. トルコ中銀が再び100bp利下げ、危機対応にリラ相場犠牲

ソシエテ・ジェネラルの新興国市場ディレクター、フェニックス・カレン氏は、今回の利下げで「中銀がリラ相場や物価安定などを巡る懸念を犠牲にしても、経済成長支援を最優先していることが示された」との見方を示した。

実際、通貨リラは下落し、約0.25%安の1ドル=6.999リラと、通貨危機に見舞われていた2018年8月以来の安値を付けた。

トルコ中銀は新型ウイルス感染拡大による影響の緩和に向け、これまでに利下げに加え、国債買い入れの拡充などの措置を打ち出した。ロイター調査では、政策金利は年末までに8.25%に引き下げられるとの予想が示されている。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます