[ワシントン 23日 ロイター] - トランプ米大統領は23日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の健康不安を巡る今週の報道について、誤っていると述べ、改めて否定的な見方を示した。ただ、北朝鮮の当局者と連絡を取り合っているかどうかについては言及しなかった。
トランプ氏は、ホワイトハウスでの定例記者会見で「報道は誤っていると思う」と述べ、「古い記録」に基づいていると聞いたと語った。
「米国は北朝鮮と良好な関係を築いている。私は金正恩氏と良好な関係を持っており、彼が無事であることを願っている」とも述べた。
韓国の北朝鮮専門ニュースサイト「デイリーNK」は20日夜、北朝鮮の関係筋の話として、金委員長が今月12日に心血管系の手術を受け、現在も療養中だと報じた。
また、CNNは事情に詳しい米当局者の話として、金委員長が手術後に「深刻な」な状態に陥っているとの情報を米政府が注視していると伝えたが、韓国政府当局者はこの報道を否定した。
トランプ氏は21日、金委員長の健康不安説は確認できておらず、あまり信用もしていないと述べていた。