[マニラ 5日 ロイター] - フィリピン統計局が発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.2%上昇と、3月(2.5%上昇)から鈍化し、5カ月ぶりの低い伸びとなった。原油価格の下落や新型コロナウイルスの感染拡大を受けた経済活動の低迷が影響した。
4月のCPI上昇率は市場予想(2.1%)をやや上回ったが、中銀の予想レンジ(1.9─2.7%)の下限付近となった。
変動の大きい食品や燃料価格を除いたコアCPIは前年比2.8%上昇し、前月(3.0%上昇)から伸びが鈍化した。
1─4月の平均CPI上昇率は2.6%となった。中銀の今年の目標は2─4%。
エコノミストは、インフレの鈍化傾向を受け、中銀は景気支援に向けた利下げや預金準備率引き下げの余地が拡大するとの見方を示した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200505T025504+0000