[メキシコ市 18日 ロイター] - メキシコ政府は18日、自動車・鉱業・建設分野の企業の業務再開に向けた指針を公表した。衛生対策の計画書を提出した企業に対し、72時間以内に業務再開の可否を伝える。
メキシコでは新型コロナウイルスの感染が拡大しており、一部の政治家からは経済活動の再開は危険だとの声が出ているが、メキシコのサプライチェーンに依存する米国は業務再開を求めている。
メキシコでは新型コロナで5000人以上が死亡。感染者は5万人を超えるとみられている。
米自動車大手、ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)は、メキシコ中部グアナファト州シラオにある組み立て工場を20日にも再開する可能性を従業員に伝えた。
GMの元従業員で構成するグループは、GMの衛生対策を監視する独立委員会の設置を求めている。
GMは、従業員同士の距離を取り、新型コロナの症状がないか毎日検査すると説明。マスクと眼鏡を支給する方針も示した。
ロペスオブラドール大統領は定例会見で「建設、輸送、鉱業分野の企業は、今日から業務再開に向けた書類の手続きを開始できる。まずは衛生対策だ」と発言。
政府は今回の指針により、経済活動を段階的に再開できるとの見方を示している。