[東京 25日 ロイター] - 原油先物価格は25日アジア市場の午後の取引で、序盤の下落から反転上昇した。世界各国がロックダウン(都市封鎖)の解除に動いたことで、燃料需要が回復するとの期待が背景。
シンガポール、ロンドン、ニューヨークの各市場が祝日で休場となるため、取引は閑散。
0636GMT(日本時間午後3時36分)時点で、ブレント先物価格は0.06ドル(0.2%)高の1バレル=35.19ドル。米原油先物 (CLc1)は0.27ドル(0.82%)高の33.52ドル。両先物は過去4週間上昇している。ただ、年初からは約45%下げている。
CMCマーケッツ(シドニー)のチーフストラテジスト、マイケル・マッカーシー氏は「原油市場はロックダウン緩和のもたらす可能性に焦点を当てている」と指摘した。
取引は薄く、上値は米中の対立激化懸念に抑制される見通し。
両国関係は新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、悪化の一途をたどっている。感染情報隠ぺいなどを巡る両首脳による非難の応酬に加え、「香港国家安全法」や人権問題、通商問題、米による台湾への肩入れなどが争点となっている。
*内容を追加しました。