[東京 29日 ロイター] - 麻生太郎財務相は、新型コロナ対策追加で2020年度の公債依存度が56.3%に悪化する見通しとなったことに関し、「さらに税収が落ちることも計算に入れれば、もっと公債依存度が悪くなることも考えなければならない」との認識を示した。29日の閣議後会見で語った。
20年度2次補正時点で政府は税収見通しを63.5兆円に据え置いた。麻生氏は対策に盛り込んだ納税猶予などを念頭に「それがどう出るか分からない。分かるにはもうしばらく時間がかかる」と語った。想定以上に国債発行額が膨らんだことを巡って「市場で日本の債券を売るとか、円を売る動きにはなっていない」との考えも述べた。
(山口貴也)