[ソウル 29日 ロイター] - 米政府当局が先月、北朝鮮が悪質なサイバー攻撃を行っていると警告したことを受け、北朝鮮外務省は29日、同国の「イメージを汚す」狙いだと米政府を非難した。
米国務省、財務省、国土安全保障省、連邦捜査局(FBI)は4月、北朝鮮によるサイバー攻撃の恐れがあると警告し、銀行など金融機関に対し特に警戒するよう呼び掛けた。
北朝鮮外務省は声明で「米国が言及しているいわゆる『サイバー上の脅威』に、わが国が何ら関係していないことを明確にしたい」と指摘。米政府は核ミサイル問題や人権問題、テロリストへの資金援助やマネーロンダリング(資金洗浄)を巡る非難などとともに、サイバー攻撃に関する疑惑を攻撃の手段に用いようとしているとし、「わが国のイメージを汚し、揺さぶりをかけること」が目的とした。