[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米ニューヨーク州のクオモ知事は29日、ニューヨーク市が6月8日から第1段階の経済再開を始める見通しだと明らかにした。さらに、同州北部5地区では第2段階の経済再開に移行すると発表した。
クオモ知事は、新型コロナウイルスの感染が全米で最も深刻だったニューヨーク市が経済再開に向けた要件を満たしつつあるとし、「6月8日の経済再開に向けた軌道に乗っている」と述べた。同時に「経済再開は全てが元の状態に戻るという意味ではない」とくぎを刺した。
第1段階の再開では非必須の建設や製造業の再開のほか、非必須の小売業によるカーブサイドピックアップ(ネットで注文し、店舗外で商品を受け取る)形態での営業再開が認められる。
6月8日から40万人が職場に復帰する見通しで、ニューヨーク都市交通局(MTA)は安全な公共交通機関の確保に向けた計画を進めているという。
また、同州5地区の第2段階の経済再開では理髪店や美容院の営業再開や、人数制限の下で小売業の店内サービス再開が許される。
クオモ知事は、第2段階の再開を計画する業種の従業員に対し新型コロナ検査を受けるよう促した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200529T192254+0000