[マドリード 2日 ロイター] - 新型コロナウイルス流行を受けたロックダウン(封鎖措置)で大量の失業者が出ていたスペインの雇用市場に回復の兆しがでてきた。5月は、ロックダウンが3月中旬に導入されて以来、初めて従業者数が純増となった。
ロックダウンは5月から段階的にに緩和された。労働省によると、5月の就業者数は9万7462人の純増。ただ前年5月と比べると88万5985人少ない。
5月の失業者数は前月から2万6573人(0.69%)増加。3月は、ロックダウンが導入された後半だけで90万人が失職していた。
5月に雇用が創出された業種は農業や建設業、サービス業。これらの業種は、同月に事業活動の規制が緩和された。製造業の雇用はまだ回復していない。