[マニラ 2日 ロイター] - フィリピンのロクシン外相は2日、国内での米兵の法的地位を定めた「訪問軍地位協定(VFA)」の破棄をドゥテルテ大統領が保留したと明らかにした。外交関係の多様化を図ることが理由という。
同協定はドゥテルテ大統領が今年2月、米国側に破棄を通告し、8月に失効する予定だった。今回の保留措置により、両国の同盟関係の決裂はひとまず回避された。
ロクシン外相は破棄決定をすでに米国側に通知しており、米国は好意的に受け止めていると指摘した。
マニラの米国大使館は「長きにわたる協定は両国の国益に資してきた。安全保障や防衛面で引き続き両国の緊密な協力を期待する」と表明した。