[ロンドン 8日 ロイター] - ジョンソン英首相は、米国で警官の拘束によりアフリカ系男性ジョージ・フロイドさんが死亡した事件をきっかけに高まっている(反人種差別の)感情は無視できるものではないとし、英政府は黒人やマイノリティに対する差別対策を強化しなければならないとの見解を示した。
フロイドさんの死亡に端を発した警官の横暴に反発する抗議行動は世界的に拡大、英国では前週末、10万人以上が人種差別反対のデモを展開した。
ジョンソン首相は8日、ツイッターに投稿したビデオメッセージで「われわれ指導者は、こうした感情を無視することはできない。こうした感情はあまりに多くの場合、残念ながら冷たい現実があるために生み出されるからだ」と述べた。
首相は、人種差別主義対策において、英国が大きな進展を見せているとしながらも「差別根絶と(差別をなくすための)機会創出には依然多くの課題があることも、率直に認めなければならない」とした。