[ベルリン 10日 ロイター] - 独スポーツ用品大手アディダス (DE:ADSGn)は10日、米国の黒人社会を支援するために2000万ドルを投資すると共に、アディダスと傘下のリーボックについて、米国での新規雇用の少なくとも30%を黒人かヒスパニック(中南米系)にすると発表した。
アディダスはこれまで多くの黒人のスポーツ選手や著名人と提携しており、ランD.M.C.が1980年代にアディダス製品を愛用し始めてからは、ヒップホップカルチャーの一部となっている。
カスパー・ローステッド最高経営責任者(CEO)は「すべての従業員が安心でき、キャリアを伸ばすために平等な機会を与えられる環境をこれまで以上に作り出す必要がある」と述べた。
白人警官による黒人男性暴行死事件やその後の抗議デモを受け、世界各国の企業は人種差別解消に向けた取り組みを表明している。
アディダスは、バスケットボールのプログラムを立ち上げるなど、黒人社会を支援する活動を行うため、今後4年間で2000万ドルを投じる。また、黒人のための奨学金も設ける。