[北京 11日 ロイター] - 中国政府は11日、新型コロナウイルス流行の震源地となった湖北省の水害対策を全力で支援する方針を示した。
同国では今年夏の降水量が平年を上回り、各地で水害が発生するリスクが指摘されている。
北京で会見した水利省高官によると、全国148の河川で水位が警戒レベルを超えており、全国の降水量は平年の水準を6%上回っている。
同高官は「どのような状況になろうと、湖北省の水害対策に特別の注意を払う」とし「湖北省があらゆる手段を尽くして問題なく水害対策を進め、同省の人々がこれ以上の苦しまないことを期待する」と述べた。
湖北省は河川や湖が多く、新型コロナが発生していなくても、水害対策は「非常に大きな」課題になっていたが、例年、水害対策の準備を進める時期に新型コロナの感染が拡大したため、今年はさらに困難な対応を迫られているという。
ただ同高官は、水利省が水害対策について2月から湖北省と作業を進めており、同省が厳しい環境の中、うまく対応しているとの認識を示した。