[ヘルシンキ 11日 ロイター] - フィンランド政府は11日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のための規制を緩和し、近隣のバルト諸国と北欧諸国からのレジャーを目的とした移動を認めると発表した。だが、スウェーデンは対象から除外した。
オヒサロ内務相は、記者団に「残念ながらスウェーデンの感染状況では、規制緩和は不可能」と述べた。
この措置に対し、スウェーデン政府は不満を表明。北欧3カ国は世界的に最も緊密な連携が見られる地域の1つで、全体として世界11位の経済規模を実現していると指摘した。
スウェーデン内務省の報道担当は、ロイターの取材に対して「国境に関する現状に、不満がある。スウェーデンは他の北欧諸国に対して国境を閉ざしていない」と述べた。
フィンランドのオヒサロ内務相によると、デンマーク、アイスランド、ノルウェー、エストニア、ラトビア、リトアニアとの間では、6月15日から観光目的の行き来が可能となる。いずれもフィンランドと同水準の感染率となっている。ただ、ロシアと接する東国境と、スウェーデンと接する西国境は、引き続き規制対象。
同相は「スウェーデンはフィンランドにとって非常に重要な隣国であり、パートナー国」としたうえで「感染状況が許容できるようになり次第」規制を解除すると付け加えた。