[モスクワ 16日 ロイター] - ロシアの首都モスクワで16日、新型コロナウイルス感染抑制に向け実施されていたロックダウン(都市封鎖)措置が9日に解除されたことを受け、約2カ月ぶりに美術館、図書館、動物園などが営業を再開した。ただ市内では1日の新規感染者数が1000人を超えるなど、事態はまだ収束していない。
この日は歯科医なども営業を再開。スポーツイベントなどの開催も可能になったが、会場への入場制限などが行われる。
ロシアでは7月1日前後に7日間にわたり、憲法改正を巡る国民投票が実施される。憲法改正法案にはプーチン大統領の続投を可能にする条項が含まれており、一部では国民投票を前に感染拡大抑制策が尚早に緩和されたとの批判も出ている。
モスクワ市の感染者数は累計で20万8680人。感染による死者数は3386人。ロシア全体の死者数は7284人と、他の国ほど多くないことから、ロシアの死者数の集計方法に疑問が出ている。