[16日 ロイター] - 複数のリベラル団体は16日、大統領選で民主党候補指名を確実にしたバイデン前副大統領に書簡を送り、より踏み込んだ警察改革に取り組まない限り、黒人有権者の支持は得られないと指摘した。
書簡には黒人の政治参加を促す団体「Black Voters Matter」など50以上の組織が署名。バイデン氏が地域社会の治安維持プログラムに3億ドルの拠出を表明したことについて、警察の行き過ぎた行為をさらに助長するだけだと指摘し、解決策にはならないと批判した。
白人警官の暴力による黒人男性の死亡とその後の抗議デモを受けて、警察組織への予算を減らすべきだとの声が出ている。
一方、バイデン氏は、警察組織に対する資金は停止されるべきでないと主張し、警察組織への資金提供とは別に、公立学校やメンタルヘルス、薬物乱用治療プログラムを含む改革の迅速な実施を訴えている。
バイデン氏は黒人有権者から厚い支持を得ているが、書簡は、黒人有権者の「熱烈な支持」を得ない限り11月の大統領選で勝利することはできないと指摘している。