[サンフランシスコ 16日 ロイター] - 米フェイスブック (O:FB)は16日、政治広告の資金の出し手に関する表示について、利用者が自身のフェイスブックのページで広告をシェアした場合も表示が維持されるようにする方針を明らかにした。米大統領選を前に、選挙広告の透明性確保で抜け穴とされてきた問題を解消する。
フェイスブックは2018年以来、政治広告とともに広告費の出し手の情報を表示してきた。ロシアがフェイスブックを活用して2016年の米大統領選に介入するのを阻止できなかったとの批判を受けたことが背景にある。
ただ、広告に関する表示はこれまで、利用者が自身のページに投稿すると消えていた。これについては、表示の意義が損なわれ、偽情報の拡散を可能にしているとの批判があった。
フェイスブックの幹部、サラ・シフ氏は同社は従来、利用者のオーガニック(通常)投稿については広告に関する情報を表示する必要性は必ずしもないと考えていたが、同社に寄せられた意見に基づき、投稿が「ある時点では広告だった」と開示することが重要だと認識したと説明した。