[シドニー 30日 ロイター] - 豪ビクトリア州は、同国第2位の都市であるメルボルンで新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受けて、同国初の郊外を対象としたロックダウン(封鎖措置)を導入した。
アンドルーズ州首相は、メルボルン周辺の10の郵便番号区域に住む人々は翌日深夜から4週間、自宅で過ごすことが義務付けられると述べた。通勤・通学や運動、食料品の買い出しに伴う外出は容認する。
カフェやレストランもテークアウトのみの営業に戻る。飲食店は数週間前に、店内での飲食が認められるようになったばかりだった。
同州首相は記者団に対して「こうした措置を今取らなければ、10地域の封鎖にとどまらず、全域のロックダウンが必要になるかもしれない」と強調した。
ビクトリア州は30日、過去24時間に64人の新規感染者が確認されたと発表。大半の主要州では、新規感染者はゼロとなっている。
クイーンズランド州は7月10日から、ビクトリア州以外の地域を対象に、移動制限を解除すると発表した。
南オーストラリア州は、ビクトリア州での新型コロナ感染拡大を受け、国内の一部地域を対象とした移動制限の解除を取りやめると発表した。
南オーストラリア州は他州からの移動の制限を7月20日に解除する予定だったが、マーシャル州首相は30日、現時点でビクトリア州との州境を7月20日に再開することはできないと表明した。
感染が抑制されている首都特別地域やニューサウスウェールズ州からの移動の制限は引き続き解除を検討するとしたが、時期には言及しなかった。
西オーストラリア、タスマニア、クイーンズランドの各州および北部準州からの移動の制限は今月解除している。
*内容を追加しました。