[ワシントン 29日 ロイター] - ロシアがアフガニスタンの反政府勢力・タリバン系の武装勢力に対し、米兵殺害に報奨金を出していたとの報道について、米ホワイトハウスは29日、共和党議員に報告を行い、30日に民主党にも説明すると約束した。
共和党との会議にはラトクリフ国家情報長官、メドウズ大統領首席補佐官、ブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が出席。米情報機関の間で情報について認識が一致しておらず、トランプ大統領も聞かされていなかったと説明した。
しかし出席したソーンベリー、チェイニー両下院議員は懸念は消えていないとし、「ロシアの情報や米軍を標的としている他のいかなる国の情報も精力的に求めていくことが重要だ」との声明を発表した。
ラトクリフ氏は声明で、情報機関が調査を続けているとし、許可なく情報をリークすることは全体像の把握を困難にすると指摘した。
国防総省も引き続き情報を精査しているとする声明を発表。ホフマン報道官は報道の内容を裏付ける証拠を入手していないとした。
民主党筋によると、数人の民主党議員が30日午前8時(日本時間午後9時)からホワイトハウスで詳細について説明を受ける。民主党からは共和党議員とだけ情報を共有すべきではないとの批判が出ていた。
ワシントンポスト紙は報奨金に関する情報はアフガンで捕えた武装組織の兵士から入手し、同国の米軍特殊作戦部隊から上げられたと報じた。またニューヨーク・タイムズ紙によると、米情報機関は報奨金により少なくとも米兵士1人が殺害されたと考えている。ロイターはいずれの内容も確認できていない。