[ロサンゼルス 30日 ロイター] - 米アカデミー賞(オスカー)を主催する映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は30日、819人に入会の招待状を送付したことを明らかにした。全員が入会した場合、2020年までに会員の多様化を進めるという、4年前に設定した目標を達成することになる。
新会員招待者には、アカデミー賞で作品賞を含む4冠を達成した韓国映画「パラサイト 半地下の家族」の出演者などが含まれるという。
招待状が送られたのは、「パラサイト」に出演したチャン・ヘジン、チョ・ヨジョン、イ・ジョンウン、パク・ソダムら。エディターやコスチュームデザイナーなどスタッフ陣も入会の招待を受けた。ポン・ジュノ監督と主演ソン・ガンホは2015年に入会を招待されている。
AMPASは2015年、黒人俳優の主要賞ノミネートがなかったことから、「白すぎるオスカー」と強い批判を浴びた。これを受けて会員の多様化に取り組み、2016年には女性と、人種・民族的マイノリティーの会員の数を2020年までに倍にするという目標を設定した。
今回の招待者が入会すると、9000人強の会員のうちの33%が女性、19%がマイノリティーとなり、目標を上回るという。2015年の会員構成は、25%が女性で、10%がマイノリティーだった。