[ソウル 1日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が11月の米大統領選挙の前に再び会談すべきとの見解を示した。
6月30日にミシェル欧州連合(EU)大統領とビデオ会談を行った際の発言を韓国政府高官が1日、記者団に明らかにした。
同高官によると、文氏は米朝首脳会談を行うことにより、停滞している北朝鮮の非核化協議の再開に向けて弾みをつけることができると指摘。「北朝鮮と米国が米大統領選の前にもう一度対話を試みる必要がある」と述べたという。
「(北朝鮮の)核開発プログラムと制裁の問題は最終的に北朝鮮と米国の協議によって解決されるべきだ」と語った。
同高官は韓国大統領府が文氏の考えを米政府に伝え、米政府は努力していると述べた。
トランプ氏と金氏は2018年に初めてシンガポールで会談し、北朝鮮の非核化への期待が高まった。だが2019年の2度目の会談は主要な核施設を廃棄する代わりに制裁の一部解除を求めた金氏の提案をトランプ氏が受け入れず物別れに終わった。