[ワシントン/メキシコ市/オタワ 1日 ロイター] - 北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定、「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」が1日、発効した。新協定の下、製造業と農業の継続性が確保されるが、トランプ米政権はカナダに対し新たにアルミニウム関税を導入する姿勢を示すなどしており、3カ国の通商は困難が予想される。
ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は、USMCAは「われわれの歴史の中で最も広範に及ぶ近代的な通商協定」とし、これにより米国の製造業部門で多くの雇用が創出されると指摘。ただ、メキシコが米国のバイオテクノロジー製品を承認していないことを挙げ、USMCAに含まれる条項の順守に向け米国は「早期に、かつ頻繁に」苦情を申し立てると述べた。
鉄鋼やアルミニウムのほか、エネルギー部門も通商問題として浮上する可能性がある。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200701T212509+0000