[ワシントン 2日 ロイター] - 米国防総省は2日、中国が南シナ海で実施している軍事演習について、同海域の領有権を巡る問題の悪化につながるとして懸念を示した。
同省は声明で「領有権が争われている南シナ海で軍事演習を実施することは、緊張緩和と安定維持を目指す取り組みに望ましくない影響をもたらす」と指摘した。
中国は前週、南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島付近で7月1日から5日間、軍事演習を予定していると発表した。西沙諸島を巡っては中国とベトナムが領有権を争っている。
同省は軍事演習に対し「南シナ海で違法な主張を展開し、東南アジアの近隣諸国を不利な立場に置くための長きにわたる中国の行動の最新の動きだ」と非難した。