[2日 ロイター] - 米連邦最高裁判所は2日、新型コロナウイルスに感染するリスクの高い有権者を対象に不在者投票の手続き簡素化を認めた南部アラバマ州裁判所の決定を差し止める判断を示した。
アラバマ州は有権者が不在者投票を申請する際に写真付き身分証明書の提出を求めており、投票用紙は公証人または2人の証人署名とともに返送される必要がある。
バーミンガムの連邦地方裁判所の判事は6月、一部の郡で65歳以上か障がいを持つ有権者については実質的に写真付き身分証明書の提出を免除する判断を下した。この判断により、新型コロナに感染する恐れがある病状を持つ有権者は投票用紙に証人の署名が不要となっていた。
同判事はまた、郡がドライブスルー形式の投票を実施することを州政府は妨げてはならないとしていた。
これに対し最高裁は、少なくとも進行中の上訴手続きが解決されるまでは地裁の決定は差し止められるべきとの判断を示した。判決は保守派5対リベラル派4と党派に沿った構図となった。