[モスクワ 4日 ロイター] - ロシアのリャブコフ外務次官は4日、年内に予定されている拡大版主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)でのロシアの役割について、ロシア政府は議長国の米政府と協議していないとした上で、中国も拡大版G7サミットに参加すべきとの考えを示した。ロシア国営のイタルタス通信が伝えた。
リャブコフ氏は拡大版G7に中国が含まれなければ、現在の国際問題を話し合うのは不可能だと指摘した。
サリバン駐ロシア米国大使は3日、ロシアのRBCテレビに対し、米政府はロシアがG7で果たすべき適切な役割があるかについて、ロシア外務省や他のG7加盟国と検討していると述べており、リャブコフ氏の発言はこれと矛盾する。
ロシアはウクライナ・クリミア半島を併合したことを受け、2014年に主要8カ国(G8)から除外されたが、トランプ米大統領はロシアの復帰を提案。トランプ氏は先月、ロシアを主要国サミットに加えることは「常識」とした上で、ロシアが参加すれば諸問題の解決がかなり容易になるとの考えを示した。
ただ、他のG7加盟国であるカナダやフランスなどはロシアの復帰に反対している。
トランプ大統領は5月、6月末の開催を目指していたG7サミットを9月以降に延期する方針を表明。参加国を拡大し、オーストラリア、ロシア、韓国、インドを招待するとした。オーストラリアはすでに参加の意向を伝えている。