[東京 8日 ロイター] - 西村康稔経済再生相は8日の衆院内閣委員会(閉会中審査)で、新型コロナウイルスの新規感染者は増えているが緊急事態宣言を発出する状態ではないとの従来見解を繰り返す一方で、「感染経路不明者の割合や中高年感染者がじわじわ増えており、危機感を持って対応する必要がある」と警戒感を示した。本田太郎委員(自民)への答弁。
西村再生相は足元の状況について「確かに東京都の新規感染者は増えているが、30代以下が7─8割と若い方が多く、重症になる人は8人とピークの時の93人と比べかなり改善されており、医療提供体制もひっ迫していない」と説明。「PCR検査体制も3─4月のようにひっ迫しておらず現在はスムーズに受けることができ、(緊急事態宣言を出した)4月上旬の状況とはかなり違う」と指摘した。
また、鹿児島県で接待を伴う飲食店で80人を超える感染者が検出されたのを受けて同県知事が全県でバーなどへの休業要請を行った例を取り上げ「それぞれの知事の判断をサポートしたい」と述べた。
(竹本能文)