[ロンドン/ドバイ 13日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)のバルキンド事務局長は13日、原油需要の緩やかな回復を背景に原油市場が均衡を取り戻しつつあるとの認識を示した。
バルキンド事務局長は、新型コロナウイルス流行で停止状態にあった世界経済の段階的な再開によって「必要とされる需要の回復につながっている」ほか、産油国による協調減産が「原油在庫の急速な増加トレンドを反転させる一助となった」とし、「こうした原油の需給トレンドを背景に、市場は着実に均衡化達成に近づいている」とした。
OPECとロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の合同閣僚監視委員会(JMMC)は15日に会合を開催し、8月以降の協調減産延長などに関し協議する。OPECプラスが5月以降実施している日量970万バレルの協調減産は8月以降、日量770万バレルに減少する見込み。
バルキンド事務局長は、協調減産延長に関し直接的なコメントは控えた。