[ソウル 14日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は14日、環境分野での雇用創出などを目指した「グリーンニューディール」政策に114兆1000億ウォン(946億ドル)を投じると表明した。
新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた国内経済の回復を促す。
化石燃料への依存から脱却し、電気自動車、水素自動車、スマートグリッド(次世代送電網)、遠隔医療などデジタル技術を活用して、環境に優しい産業を育成する。
新規プロジェクトを通じて2025年までに190万人の雇用を創出する計画だ。
同年までに電気自動車の保有台数を113万台、水素自動車の保有台数を20万台とすることを目指す。昨年末時点ではそれぞれ9万1000台、5000台だった。充電施設の導入も進める。
第5世代(5G)移動通信技術を活用して、遠隔医療、在宅勤務、オンライン授業の普及も促す。こうしたシステムを導入する通信事業者には優遇税制を適用する。
また24兆3000億ウォンを投じて、全国にスマートグリッドを導入し、効率的なエネルギー利用を実現する計画だ。