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トランプ氏、イラン問題巡る主要国首脳会談に消極姿勢

発行済 2020-08-17 08:42
更新済 2020-08-17 08:45
© Reuters. トランプ氏、イラン問題巡る主要国首脳会談に消極姿勢

[ベドミンスター(米ニュージャージー州) 15日 ロイター] - トランプ米大統領は15日、ロシアのプーチン大統領が呼び掛けたイラン問題を巡る主要国のオンライン首脳会合には「おそらく参加しない」と表明した。また、全ての対イラン国連制裁の復活に向けた手続きに近く着手する意向も示した。

トランプ氏は記者会見で、国連安全保障理事会が前日にイランに対する武器禁輸措置の延長を定めた決議案を否決したことを受け、対イラン制裁を復活させる「スナップバック」を使うと言明。「来週に分かるだろう」と語った。

スナップバックは2015年のイラン核合意に盛り込まれた仕組み。ただ、トランプ政権は18年に同合意を離脱しており、外交関係者らは、米国がスナップバックを使えば強い反発があるだろうと指摘している。

一方、プーチン大統領は14日、対イラン武器禁輸の問題を巡り、国連での「対立と状況の激化」を避けるために、米英仏中独イランとのオンライン首脳会談の実施を提案した。

© Reuters. トランプ氏、イラン問題巡る主要国首脳会談に消極姿勢

今年10月に期限が切れる対イラン武器禁輸措置の延長を巡る安保理の採決では、ロシアと中国が反対に回り、フランス、ドイツ、英国を含む11理事国が棄権した。賛成票を投じたのは米国とドミニカ共和国のみだった。

イランのロウハニ大統領は15日のテレビ演説で、米国は安保理で「屈辱的な」敗北を喫したと指摘。

ポンペオ米国務長官は同日、訪問先のポーランドで開いた記者会見で安保理の採決について「重大な間違いで、遺憾だ」と述べた。

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