[シドニー 27日 ロイター] - オーストラリア統計局が発表した第2・四半期の企業の設備投資は5.9%減の261億豪ドル(189億ドル)だった。減少率は市場予想の8.4%を下回った。
今後の設備投資計画も、予想に反して上方修正されており、同国の景気後退が当初の予測ほど深刻なものではないとの期待が浮上している。
2020/21年度の設備投資計画は986億豪ドル。従来の計画を8.9%上回った。
キャピタル・エコノミクスのアナリストはリポートで「第2・四半期の機械・機器投資と建設投資は、当社の予想ほど減少しなかった。国内総生産(GDP)の減少は、当社の予想ほど大幅ではないとみられる」と述べた。
第2・四半期のGDP統計は9月2日に発表される。第1・四半期はマイナス成長となっており、30年ぶりの景気後退入りが確認されるとみられている。
キャピタル・エコノミクスのアナリストは、設備投資統計を受けて、第2・四半期のGDP予測を6.5%減から4.5%減に上方修正した。