［東京 ２８日 ロイター］ - 安倍晋三首相は２８日午後５時から記者会見を開く。焦点は、２週連続で病院を訪問し、懸念が取り沙汰される自身の健康への言及。新型コロナウイルスの医療体制に関しても説明する見通しで、共同通信などによると、国民全員分のワクチン確保に向け予備費の活用を表明する。
首相の本格的な記者会見は、通常国会閉会直後の６月１８日以来
会見に先立つ午後１時から、新型コロナウイルス感染症対策本部にも出席する。そこで議論したことも会見で説明する見通しだ。
共同通信によると、２０２１年前半までに国民全員分のワクチンを確保できるよう、その後の臨時閣議で２０２０年度第２次補正予算の予備費活用を決める。インフルエンザの流行に備えて検査体制の拡充を図るほか、感染症法に基づく入院勧告を見直し、病床は重症者に振り向け、軽症者や無症状者は宿泊施設や自宅での療養を徹底するとしている。
安倍首相は今月１７日と２４日、東京・信濃町の慶応大学病院を日帰り検診で訪れた。１７日は約７時間半にわたって同病院に滞在。２４日は３時間半ほどで官邸に戻った後、記者団に対し、「（結果などについては）またお話をさせていただきたい」と述べていた。
首相は第一次政権時の２００７年、持病の潰瘍性大腸炎が悪化して退陣している。今回２週連続で病院を訪問したことで、様々な観測が広がっており、与野党でも会見への注目が高まっている。
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