[27日 ロイター] - 11月の米大統領選に向け民主党の副大統領候補に指名されたカマラ・ハリス上院議員は27日、ウィスコンシン州ケノーシャで警官による黒人男性への発砲をきっかけに始まった抗議活動の一部参加者が暴徒化したことを非難した。
ハリス氏はワシントンの大学から配信した演説で、平和的な抗議活動への参加者を支持すると表明。「彼らを略奪や暴力行為を働く暴徒と混同すべきではない。われわれは、こうした自警団や過激主義者によって正義への歩みを止めてはならない」と語った。
全国大会を開催中の共和党は、法と秩序の維持を強調し、民主党の正副大統領候補であるバイデン前副大統領とハリス氏が犯罪に甘いと印象付ける作戦に出ている。
バイデン氏は27日、新型コロナウイルス感染と人種間の争いが米全土で広がっているとして、トランプ大統領を非難。[nL4N2FT4IC]
CNNに対し、「暴徒らは暴力のために略奪している。まさにトランプ氏の米国を表している」と語った。
シカゴの北に位置するケノーシャでは、23日に黒人男性のジェイコブ・ブレークさんが警官に背後から至近距離で複数回の銃撃を受け負傷する事件が起き、人種差別や警察の過剰な行為に対する抗議活動が始まった。[nL4N2FR32D]
放火や破壊行為が連日起き、25日夜には地元商店を警備していると主張する白人中心の武装した自警団とデモ隊が衝突。銃撃で2人が死亡した。これに関連し、17歳の少年が殺人の容疑で26日逮捕された。
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