[ワシントン 31日 ロイター] - ホワイトハウスのマケナニー報道官は31日、ロシアはベラルーシの国家主権と、ベラルーシ国民が自身の指導者を選出する権利を尊重すべきと述べた。
また、今月9日の大統領選に不正があったとして、首都ミンスクで大規模デモが3週連続して行われたことについて、旧白ロシア共和国指導部は民主化を求める多くの人々の要求に耳を傾けるべきとした。
同報道官は会見で「多くの人々が平和的に抗議活動を行っていることは、政府がもはや民主主義を求める民衆の声を無視できなくなったことを示している。ロシアも、ベラルーシの国家主権と、国民が自由かつ公平に指導者を選出する権利を尊重しなければならない」と述べた。
ベラルーシでは30日にも、ルカシェンコ大統領の退陣を求める大規模な抗議活動が行われ、数万人がミンスク中心部をデモ行進した。
ルカシェンコ大統領は、抗議活動に屈する様子を見せていない。
ロシアのプーチン大統領は、ルカシェンコ大統領にモスクワでの会談を提案。ロシアがルカシェンコ大統領の支援に乗り出す用意があることを示唆している。
ベラルーシは旧ソ連諸国の中でロシアに最も近い同盟国で、ロシアの対欧州防衛戦略において欠かせない存在となっている。