[ビリニュス 31日 ロイター] - リトアニア、ラトビア、エストニアは31日、ベラルーシのルカシェンコ大統領とその他29人の当局者に対し、渡航を禁止する制裁措置を発動した。
ルカシェンコ大統領は、8月9日の大統領選で不正を行なって任期引き伸ばしを画策したとして反対勢力や西側諸国から批判されている。ただ西側諸国は大統領個人に対する制裁措置の支援に消極的だ。
今回制裁対象となった当局者について3国は、不正選挙と、選挙後の抗議デモ参加者に対する暴力に加担したとしている。
ベラルーシは3国の制裁発表に「深い失望」を表明。このような「早まった措置」に報復するとの姿勢を示した。
リトアニアのナウセーダ大統領は「われわれは政権と社会の間での平和的な対話と合意が必要だと言った。だが政権側にその用意がないことが分かった」と述べた。また、「われわれは前進して他国に先例を示す必要があると考えている」と述べた。