[モスクワ 13日 ロイター] - ベラルーシの首都ミンスクで13日、ルカシェンコ政権に対する新たな抗議デモが行われ、集まったのは少なくとも10万人と過去最大級の規模になった。
国民の間では8月9日の大統領選を巡る不正疑惑に対する怒りが続いている。反政権派は、ルカシェンコ大統領が票を操作して当選したと主張。一方、ルカシェンコ氏はこれを否定し、デモの背後には外国勢力がいると反論している。
この日は多くのデモ参加者がミンスクの政府機関が集中する地区に向かって「ベラルーシ万歳」「ネズミはお前だ」などと叫びながら行進。ただ数百人の警察部隊が盾で道路を封鎖すると立ち止まり、「ファシスト」と声を上げる場面があった。
デモはミンスク以外でも行われ、ブレストでは警察が放水銃を使用した。警察側の発表ではミンスクだけで400人超を拘束したという。
ミンスク市内は物々しい雰囲気に包まれ、デモ隊がよく集会を開く市中央部の幾つかの広場は封鎖された。インタファクス通信によると、政府指導者が住む地区ではデモ隊への威嚇のため空に向け実弾が発射された。