[ワシントン 14日 ロイター] - 米国務省は14日、米国人による香港を含む中国への渡航について、最も厳しい「渡航中止勧告」(レベル4)を解除し、「渡航の再検討」(レベル3)に引き下げた。状況の改善を理由に挙げた。
レベル3の勧告は「COVID─19(新型コロナウイルス感染症)と現地法の恣意的な執行」を反映しているとした。国務省は6月に中国への渡航中止勧告を出していた。
米中両国は8月、互いの航空会社に対し両国間の旅客便を現在の週4便から8便に増やすことを認めると発表。
米国務省と米疾病対策センター(CDC)は8月6日に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて3月に出した全世界への渡航中止勧告を解除し、国・地域別の判断に切り替えた。多数の国が厳しい渡航勧告の対象となった。
CDCはまた、全世界への不要不急の渡航自粛勧告を取り下げた。
国務省は過去1カ月の間に数十カ国の渡航勧告を見直し、パキスタンやメキシコなどの国々をレベル3に引き下げた。
一方、欧州の大半の国々やブラジル、中国を最近訪れた外国人の入国は禁止してきた。
米政府は14日、中国、欧州、ブラジルからの帰国者に15の指定空港からの入国を義務付ける規制を廃止し、これらの帰国者に対する検疫強化策も終了した。