[マドリード 17日 ロイター] - 世界銀行のカーメン・ラインハート首席エコノミストは17日、世界経済が新型コロナウイルスの打撃から回復するには最長5年かかる可能性があるとの見方を示した。
ラインハート氏はマドリードで開催された会合で「ロックダウン措置に伴う全ての規制が解除されれば、恐らく急速な回復が見込めるが、完全な回復までには最長5年かかる」と説明した。
一部の国では新型コロナを受けた景気後退(リセッション)が他の国よりも長引くと指摘し、経済的に豊かな国よりも貧困国のほうが新型コロナの影響は深刻で、その結果、貧富の差が拡大するとの見方を示した。
さらに、今回の危機を受けて世界の貧困率は20年ぶりに上昇するとの見通しを示した。