[チューリヒ 24日 ロイター] - スイス国立銀行(中銀)は24日、超緩和的な金融政策を維持し、スイスフラン上昇抑制に向けたマイナス金利および外為市場への介入という2本立てアプローチにも変更を加えなかった。
政策金利と中銀預金金利をマイナス0.75%に据え置いた。ロイター調査ではエコノミスト全員が据え置きを予想していた。
中銀は新型コロナウイルスの流行が経済動向に及ぼす「強力な影響」を和らげるため、金融緩和政策を維持すると表明。ただ、新型コロナの影響は当初懸念されていたほどではないと指摘した。
中銀によると、2021年のインフレ率はプラスに転じ、0.1%になる見通し。2022年のインフレ率の予想は0.2%。
2020年の国内総生産(GDP)予測は5%減に上方修正した。6月時点の予測は6%減だった。
中銀は、経済予測の修正について、上半期の国内経済が当初懸念されていたほど大きく低迷しなかったと説明。世界経済が第3・四半期に力強く回復するとの見通しも示した。
中銀はスイスフランが依然として「高く評価されている」と指摘。フラン高を抑制するため、さらに強力に為替市場に介入する用意があると表明した。
*内容を追加しました。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200924T080129+0000