[フランクフルト 24日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は24日公表の経済報告で、ユーロ圏経済は前例のない景気後退から回復しているが、失業率の悪化は今後も続き、消費財需要の拡大余地も乏しいとの見方を示した。
ECBは、現在の失業率は新型コロナ流行の影響を完全には反映しておらず、雇用補助制度で歪められていると指摘。今後、失業率が悪化するとの見通しを示した。
経済報告は、ECBが今月10日に発表した経済予測と政策決定をおおむね反映した内容となった。
ECBは「今後、消費財の需要が回復する兆しは乏しい。家計所得の減少は限定的だが、貯蓄率が急上昇したとみられる」と指摘した。
ECBは、インフレ率を押し上げるため、必要に応じてあらゆる手段を調整する用意があるとの従来の指針を改めて表明した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200924T092733+0000