[ワシントン 1日 ロイター] - トランプ米大統領の選挙陣営は1日、大統領選の第1回テレビ討論会での混乱を受けた残り2回の討論会のルール変更に反対の立場を示した。
29日夜に行われた第1回テレビ討論会では、トランプ氏が民主党候補のバイデン前副大統領や司会者の発言を遮る場面が目立った。これを受け、討論会を企画する米大統領候補討論会委員会(CPD)は、15日にマイアミで開催する第2回討論会では、秩序立った討論を行えるよう措置を講じると表明した。
具体策については「近く発表する」としたが、相手の発言への割り込みを減らすため、ミュートボタンを導入する措置などが含まれるとの憶測が浮上している。
トランプ氏は1日、ツイッターに「(第1回討論会で)私が楽勝したのに、第2、第3回討論会のルール変更をCPDに認める理由があろうか」と投稿し、変更の必要性を疑問視した。
ルール変更によって討論会への自身の参加が左右されるかどうかには言及しなかった。
29日の討論会では、90分の時間を15分ごとの6つのセクションに分け、それぞれのセクションの中で各候補が割り込みなしで2分間ずつ司会者の質問に答えた上で議論に入るルールに、両陣営が合意していた。
トランプ陣営の幹部ジェーソン・ミラー氏は電話会見で「一切の変更を望まない」と述べた。同陣営関係者は、トランプ氏が既存のルールに従うかとの質問にも答えなかった。
バイデン陣営の広報担当者アンドリュー・ベイツ氏は、バイデン氏がCPDの提示するルールに従って今後の討論会に参加すると述べた。その上で「問題はトランプ大統領が、ルールを守るようになるかどうかだ」と指摘した。