[ブリュッセル 6日 ロイター] - 英国と欧州連合(EU)は、英EU離脱後に双方の市民に認め合う社会保障の権利について合意に近づいている。2人の外交筋が明らかにした。
EUの外交官によると、EU側は年内の移行期間終了後の「合意なき離脱」を回避するため、来月に交渉を打ち切らずに、11月半ばまで交渉する準備をしている。
先週の交渉では、漁業権、公正な競争の保証、将来的な紛争の解決方法という最も大きな3つの争点で行き詰まりを解消できなかったが、全体的な見通しはこれまでより明るかったという。
ある外交官は「公の場での発言は反対かもしれないが、合意はますます近づいているようだ」と述べた。
また外交官2人によると、EU・英間で移動する市民の相互社会保障権保護に関連し、英国側が10分野のうち9分野で受け入れ可能な提案をした。提案は、勤務中の事故や死亡給付金などが含まれ、社会保障に関する共同文書で合意するための基礎になるという。