[バクー/エレバン 7日 ロイター] - イランのロウハニ大統領は7日、南コーカサスにおけるアゼルバイジャンとアルメニア系勢力の戦闘について、地域の戦争を引き起こす可能性があると警告した。
係争地ナゴルノカラバフやその周辺での戦闘は11日目に入り、死者は300人を超えている。ナゴルノカラバフは国際法の下ではアゼルバイジャンに属するものの、アルメニア系住民が統治している。
アルメニアおよびアゼルバイジャンと国境を接するイランは両国と協議を続けている。アゼルバイジャンの友好同盟国であるトルコ、アルメニアと防衛協定を結んでいるロシアが紛争に引き込まれるとの懸念が強まっている。
こうした中、イランのロウハニ大統領はテレビを通じ、「アルメニアとアゼルバイジャン間の戦争が地域の戦争にならないようわれわれは注意しなければならない」と表明。「平和がわれわれの仕事の基本であり、平和的な方法で地域の安定を取り戻すことをわれわれは望む」と述べた。