[カンクン(メキシコ) 7日 ロイター] - 大型ハリケーン「デルタ」の直撃を受けたメキシコのカリブ海沿岸のリゾート地カンクンで7日、被害状況が明らかになった。ただ、ユカタン半島を横断したデルタによる被害は、当初の予想より軽いもようだ。
デルタは上陸前に勢力を弱めていたが、数千人に及ぶ住民と観光客は事前に避難した。現地の道路は冠水し、海上に停泊していたボートは転覆。割れた窓ガラスや破壊された屋根の残骸から、ハリケーンの強さがうかがえる。
デルタは6─7日の夜中は非常に強い勢力を保っていたが、その後は最大風速を毎時110マイル(177キロメートル)に落とし、カテゴリー2に弱まった。
米国立ハリケーン・センター(NHC)は、テキサス州ハイランド、アラバマ州─フロリダ州のメキシコ湾沿岸に高潮警報を発令した。